インダストリ , 自動車・鉄道 AE25:組込みシステム向けのリアルタイム高速データロガー

はじめに:

CPUベースの組み込みシステムは、現在、多くの分野で機械や電気の監視と制御においてますます重要な役割を果たしています。英国のある革新的な企業であるRapita Systems Ltd.は、航空電子機器および自動車業界において、クリティカルなリアルタイム組込みシステムのタイミングパフォーマンスの測定、最適化、および検証のコストを削減し、テストの有効性を向上させる検証ツールの必要性を認識しました。この考えから、RTBx Data LoggerおよびRapita Verification Suite(RVS)ソフトウェアが開発されました。

 

データロガーシステム

RTBx Data Logger:

性能目標を達成し、長期間にわたって確実にキャプチャするために、Rapita Systems社は、PC測定のスペシャリストであるSpectrum社のM2i.7000シリーズデジタルI/Oカードを選定しました。このシリーズは、I/Oポート8/16/32ビット幅のソリューションと、非常に高いデータ収集速度(最大125MHz)でロジックの遷移をキャプチャする機能を提供します。Spectrum製 M2iカードの拡張データストリーミング機能は、FIFO操作でオンボードメモリを活用することで、長時間のキャプチャの必要性にも応えました。
CPU固有で構成が複雑な多くの従来のデータロガーおよびロジックアナライザーと比較して、汎用性の高い汎用デバイスを実現します。汎用性の1つは、データロガーが組み込みシステムのデジタルバスネットワークに接続できることです。このシステムは、8/16/32ビット幅で最大100MHzのデジタルデータをサンプリングできます。このバス上の信号は、車両や航空機などの、大きなシステムの監視と制御に関係するコード実行信号です。RTBx Data Loggerを使用して信号を簡単にキャプチャ、タイムスタンプ、および保存し、RVSソフトウェアで分析できることが、このシステムの目的です。

M2i.7020ボード

このキャプチャ操作は、短くすることも、数週間以上の期間に延長することもできます。RTBxデータロガーは、産業用19インチラックコンピューティングプラットフォーム内のM2iカードと統合されたデータストレージ筐体を利用しています。Rapita Systemsが実施する特別なプログラミングでは、カードの機能を詳細に制御できるカードのドライバーライブラリを使用しました。RTBx Data Loggerをあらゆる種類の車載およびアビオニクス組込みCPUベースのシステムで使用できるようにするのに役立つのは、このすべてのテクノロジーの組み合わせです。

 

実際には、RTBxデータロガーへの接続は、背面パネルからリボンケーブルを介して、組込みシステムの専用出力ポートに簡単に接続できます。これは、数CPUマシンコードサイクルごとのデータソース(計測ポイント)です。また、テスト中のシステムのアドレスバスに別の接続を作成することもできます。この場合、ユーザーは特定のアドレスにデータを提供するための小さな計測ポイントルーチンを作成できます。フロントパネルには、ロギングステータス、ロギングデータ、推定録音時間、ネットワーク(IP)アドレス、およびソフトウェアバージョンを示すLCDディスプレイがあります。RTBx Data Loggerは、Rapita Systemsのグラフィカルユーザーインターフェイスを実行するWindowsまたはLinuxホストを使用するイーサネット接続を介して、さらに制御機能を備えたターゲットシステムですぐに使用できます。RVSソフトウェアと連携して動作するRTBxハードウェアは、より高度なCPU組み込みシステム設計、開発、実装、最適化の期間と労力を最小化する将来の課題に対応するために進化できる製品のベースとなる効果的なソリューションを提供します。

 

Rapita Systems社について:

Rapita Systemsは、組み込みの航空宇宙産業および自動車エレクトロニクス産業に、対象となるソフトウェア検証ツールとサービスをグローバルに提供しています。 Rapita Systems社のソリューションは、ソフトウェアの品質を高め、安全性と認証の目標を達成するための証拠を提供し、プロジェクトコストを削減するのに役立ちます。

————————————————————–

原文ドキュメント:Spectrum Instrumentation社

cs_rtbx_data_logger.pdf

Real-time high speed logger for embedded systems

 

関連製品

M4i.7735ボード

M4i.7735-x8:720MHz (32ch) デジタル入力ボード (PCIe)

 

Spectrum Instrumentation社について

Spectrum社は、Spectrum Systementwicklung Microelectronic GmbHとして1989年に設立され、2017年にSpectrum Instrumentation GmbHに改名されました。最も一般的な業界標準(PCIe、LXI、PXIe)で500を超えるデジタイザおよびジェネレータ製品を作成するモジュール設計のパイオニアです。これら高性能のPCベースのテスト&メジャーメントデザインは、電子信号の取得・生成および解析に使用されます。同社はドイツのGrosshansdorfに本社を置き、幅広い販売ネットワークを通じて世界中に製品を販売し、設計エンジニアによる優れたサポートを提供しています。 Spectrum社の詳細については、www.spectrum-instrumentation.comを参照してください。

ダウンロードする
お問い合わせ

資料請求や説明のご依頼は、
お電話またはフォームよりお気軽にご連絡ください。

042-538-7650

受付時間 平日9:00~17:00 (土日祝日休業)