A/DボードM5i.3360-x16

4.7GHz帯域幅 10GHz高速A/Dボード (PCIe)

概要

M5i.3360-x16は、10GHz 12bit 1chの ADコンバータを搭載した PCI Expressタイプの高速A/Dボードです。 M5i.3360-x16は、4.7GHzの広帯域幅をサポートしています。標準で4GBのオンボードメモリを搭載しており、広帯域信号を高精度にADサンプリングし記録する事が可能です。M5i.3360-x16は、卓越したデータストリーミングパフォーマンスを提供するPCI Express x16 Gen3インターフェイスを備えています。最適化されたドライバーにより、最大12.8GB/sでのデータストリーミング速度が可能になり、ADデータを最速で取得、保存、分析することができます。数時間単位の長時間記録にはオプションレコーダ『SKY-DAQ』をご用意しています。標準で添付されるGUIソフト『SBench 6』によりデータ解析が容易に行えます。 超音波、レーダ、LiDAR、無線通信、レーザ、加速器、非破壊検査などのアプリケーションに最適です。
仕様
A/Dコンバータ 10GHz, 12bit, 1ch
周波数帯域 4.7GHz
ドライバ Windows, Linux
タイプ PCIe
特徴
▮ 1チャネル最大10GS/s
▮ 最大4.7GHzの広帯域信号帯域幅
▮ ホストインタフェースはPCI Express x16 Gen3サポート
▮ 最大12.8GB/s (6.4GS/s)の高速ストリーミング
▮ ±200mv~±2.5Vまでの4種類の入力電圧レンジをサポート
▮ 標準2Gサンプル (4GB) オンボードメモリ (*8Gサンプルオプション)
▮ シングルショット、ストリーミング、マルチプルレコーディング、タイムスタンプ機能
▮ 『Multiple Recording』により短い周期での連続トリガによるサンプリングを実現
▮ タイムスタンプにより全トリガイベント発生時のタイミングを記録可能
▮ 外部クロック入・出力用コネクタを用意
▮ データ取り込み、描画、保存及びFFT等の解析機能を持ったGUIソフトウェア『SBench 6』を標準添付
▮ 対応OS:Windows, Linuxを標準サポート
▮ サードパーティドライバ: LabVIEW, MATLAB, LabWindows/CVI, IVI
ブロック平均化オプション
Block Averagingブロック平均化は、不要な信号ノイズを低減すると同時に、測定分解能・ダイナミックレンジ・信号対雑音比(SNR)を改善するための便利なツールです。このオプションにより、M5iデジタイザは高度なオンボードFPGAを利用して平均化機能を実行します。M5iシリーズデジタイザは、12ビットの分解能で最大 6.4 GS/s のレートでリアルタイムサンプリングを提供し、取得したすべてのデータを 12.8 GB/s で PCIeバス経由でホストPCにストリーミングできます。この優れた機能は、新しいファームウェアオプションによってさらに強化され、取得した信号を 1 秒あたり1,500万イベントという驚異的な速度で平均化することができます。このオプションは、質量分析、LiDAR、電波天文学、自動化、レーダ、バイオメディカル、核融合、通信、ソナーなどのアプリケーションに利用することができます。
GPUダイレクト転送SDK (SCAPP) オプション
SCAPPの図SCAPPは、強力な信号とデータ処理を必要とするアプリケーションのため、GPGPUへのダイレクトデータ転送を可能にするSDKパッケージです。Spectrum製ADボードまたはDAボードとGPUカード間のダイレクトリンクが可能になり、ユーザはGPUの演算コア(最大5000)と大容量メモリ(最大24GB)の優れた処理能力を利用することができます。SCAPPはRDMA(Remote Direct Memory Access)プロセスを利用して、GPUカード間でPCI Express経由の高速データ転送を可能にします。
SCAPP SDKにはADボード/DAボードとGPUカード間の相互転送サンプル、フィルタリング、平均化、デマルチプレクス、データ変換、FFT等の基本機能のビルディングブロックを備えたCUDA並列処理サンプルが含まれています。全てのソフトウェアはC/C++に基づいており、通常のプログラミングスキルで簡単に実装・変更・拡張が可能です。OSはLinux対応。
Star-Hub チャンネル同期オプション
Star-Hub imageStar-Hubは、1つのシステムで最大8枚のM5iボードの位相安定同期を可能にする追加モジュールです。ボードの数に関係なく全てのチャネルを同期することができます。Star-Hubはボード間でクロックとトリガ信号を共有し、全てのチャンネルの位相遅延とタイミングスキューを最小限に抑えます。Star-Hubは、M5iシリーズのボード1枚にモジュールを取り付けることで実装します。ボード間は高精度のシールドされた同軸ケーブルを使用し、トリガイベントとクロックを同期することが可能になります。

 

 

高性能PCをご用意しています
A/DボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法
⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを考慮
2.PCIeスロットの物理的レーン数
⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3)
⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性
⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
MADE IN GERMANY -信頼のドイツ製-
1989年にドイツGrosshansdorfで設立されたSpectrum Instrumentation社は、信号取得および信号生成用の超高速で高分解能の計測用ボードシステム製品を開発および製造しているデータアクイジションのリーディングメーカーです。PCカード(PCIe/PXIe)又はスタンドアロンイーサネットユニット(LXI)として利用可能な 200種類を超えるさまざまなデジタイザおよび任意波形発生器(AWG)を提供する独自のモジュラーコンセプトを採用しています。この幅広い製品ラインナップにより、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供することができます。
Spectrum社のユーザは、国際的な製造企業だけでなく主要な大学や研究機関も含まれます。例えば、Spectrum社の製品はCERN(欧州原子核研究機構)の粒子加速器や量子研究で使用されており、これは製品が非常に低ノイズで正確であるため、個々の原子の誘導にも使用できるためです。国際的なサービスと販売ネットワークで、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アメリカなどすでに39か国以上のお客様にご利用いただいています。
SPECTRUM製品ラインナップのご案内
1989年に設立されたSpectrum Instrumentation社は、モジュラー設計技術を使用して、業界をリードするPCカード(PCIeおよびPXIe)およびスタンドアロンイーサネットユニット(LXI)として200製品を超えるデジタイザーおよびジェネレーター製品を設計・製造しています。
Spectrum Instrumentation社は、30年以上にわたり世界中のお客様に高度な製品を提供し、その信頼性において高い評価を得ています。

 

 

アプリケーション
AE87:M5i.33xxシリーズ 超高速デジタイザの応用例
AE88:LIDARシステムによる実世界データを使用した革新的な3D乱気流シミュレーション
M5i.33XX シリーズのご紹介

関連商品

スペック

A/Dサンプリングレート 10GS/s
入力チャンネル数 1ch
分解能 12bit
帯域幅 4.7GHz
オンボードメモリ 2Gsample (標準), 8Gsample (オプション)
入力レンジ ±200mV, ±500mV, ±1V, ±2.5V (プログラマブル)
入力コネクタ SMA female
トリガモード Window, re-arm, Or/And, Delay
クロック オンボード, 外部リファレンスクロック
複数ボード同期 最大 8 枚 (*Star-Hubオプション利用時)
ホストインタフェース PCIe: Gen.3, x16
連続ストリーミング 最大 12.8GB/s
動作温度 0 ~ +50℃
保存温度 -10 ~ +70℃
湿度 10 ~ 90%
フォームファクタ PCI Express

 

データシート

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