SPECTRUM社のM2pファミリ:
Spectrum Instrumentation社は、デジタルI/Oカードの追加により、PCIeカード製品の「M2pファミリ」を完成させました。デジタイザ(A/Dボード)と任意波形発生器(D/Aボード)のセットと組み合わせることで、最大125MSPSの速度での信号取得と波形生成のニーズを正確に満たす経済的なマルチチャネルの計測システムを作成できるようになりました。
M2pカードはすべてハーフレングスのPCIeカードであるため、ほぼすべてのデスクトップPCにインストールして必要な仕様に完全に適合するシステムを作成できます。マルチチャネルテストの必要性はかつてないほど高まっています。電子部品、デバイス、およびシステムは、パフォーマンスを向上させるためにアレイおよび並列化技術を使用することが多くますます複雑になっています。同様に、より多くの測定を同時により高速で行う必要があります。M2pシリーズは便利なソリューションを提供し、数十~数百のアナログおよびデジタルチャネルを備えたテストシステムのカスタム作成を可能にします。
デジタイザ、AWG、デジタルI/Oカード:
M2pファミリは、3つの異なる機能で測定器クラスの39種類の製品により構成されています。アナログ信号取得用の24製品のデジタイザ(A/Dボード)、アナログ信号生成用の14製品のAWG(D/Aボード)、および高速デジタル信号の取得または生成の両方が可能なデジタルI/Oカードがあります。PCIeカードのため非常に高速であり、ほとんどすべてのデスクトップPCまたはPCIe拡張シャーシにインストールして、最新のPCハードウェアおよびソフトウェアにアクセスできます。
卓越した精度と分解能でアナログ信号を取得または生成するために、デジタイザ(A/Dボード)とAWGカード(D/Aボード)はすべて最先端の16bitテクノロジを使用しています。カードは、1ch、2ch、4ch、8chの完全に同期されたチャネルを提供し、サンプリング速度を選択して利用できます。
デジタイザ(A/Dボード)は最大5M、20M、40M、80M、125MS/sのサンプリングレートを提供しますが、AWG(D/Aボード)の最大出力レートは40M、80M、125MS/sです。
ロジック分析やパターン生成など、多数のデジタルチャネルを必要とするアプリケーションの場合、M2pファミリにはそのタスク専用のカードもあります。M2p.7515-x4 DIOボードには32chの並列チャネルがあり、1kHz~125MHzまでのクロックレートでデジタル信号を取得または生成するようにプログラムできます。
共通のテクノロジにより複数カードを連携できます:
すべてのM2p製品は、さまざまなモジュールが取り付けられた共通のプラットフォームボードを利用して39種の異なるモデルを作成します。ベースボードテクノロジを共有することで、すべてのクラスの機器が連携して機能し、同様の機能とプログラミングを提供できます。
共有テクノロジはまた、生産コストを下げ、信頼性を高めます。もう一つの利点は、各製品が同じクロックとトリガー回路を使用できることです。これにより、完全なシステム同期を提供する「Star-Hub」と呼ばれるクロック/トリガー分配モジュールによってカードを接続できます。Star-Hubを使用すると、最大16枚のカードを接続でき、最大128chのアナログチャネルまたは512chのデジタルチャネルを備えたシステムを簡単に作成できます。M2pシリーズを使用すると、デジタイザ、AWG、デジタルI/Oカードのほぼすべての組み合わせで、独自のカスタマイズされたマルチチャネルテストシステムを作成できます。
たとえば、6枚のM2p.5923-x4 A/Dボードを使用して、それぞれが最大20MS/sのサンプリングレートを提供する48chのシステムを構築できます。これは、MHz周波数範囲の信号を取得するのに最適な速度グレードであり、超音波イメージング、機械的測定、LIDAR、流体力学、地震研究、科学実験などのアプリケーションに最適です。
システムにAWGカードを追加することは、刺激応答または閉ループタイプの測定用の自動テストプラットフォームを構築する簡単な方法です。M2pシリーズのAWGは、最大60MHzの周波数成分と最大±12Vの出力振幅を持つほぼすべての波形を生成できます。複数のAWGをStar-Hubで接続することにより、最大80chの完全に同期されたチャネルを備えた信号ソースを1台のPCに構築できます。これは、ロボット工学、メカトロニクス、コンポーネント検証、光トランシーバーテストなどのアプリケーションで、または完全なデバイスシミュレーターとして、電子デバイスを刺激するために必要な高度なシステムを構築するための費用効果の高い方法です。
その他計測器との混在、適合、統合:
デジタイザとAWGは、他の機器と情報を共有および受信するためのフロントパネルコネクタを備えています。外部トリガーおよびクロック入力用のコネクタは、個別にプログラムできる4つの多機能コネクタによって補完されます。これらの多機能コネクタは、同期デジタルI/O、非同期I/Oライン、およびロジックトリガー入力に使用できます。より多くのI/O機能が必要な場合は、各アナログカードにさらに16本のデジタルラインを追加するために利用できるピギーバックモジュールもあります。
完全にプログラム可能なすべてのM2pカードには、WindowsおよびLinux用のドライバのほか、C/C++、LabVIEW、MATLAB、Visual Basic .NET、Python、Julia、およびその他の一般的なプログラミング言語のプログラミングサンプルが付属しています。製品には、業界をリードする5年間の保証と、生涯にわたる無料ソフトウェアおよびファームウェアのアップデートが含まれています。高速デジタイザ、AWG、デジタルI/O製品の設計と構築に関する30年以上の知識を持つSpectrum Instrumentation社は、その優れた品質で世界的に認められています。
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原文ドキュメント:Spectrum社
Spectrum now offers easy creation of customized multi-channel Test & Measurement systems
関連製品
M2p.5913-x4:5MHz A/D ボード (PCIe)
M2p.5923-x4:20MHz A/D ボード (PCIe)
M2p.5933-x4:40MHz A/D ボード (PCIe)
M2p.5943-x4:80MHz A/D ボード (PCIe)
Spectrum Instrumentation社について
Spectrum社は、Spectrum Systementwicklung Microelectronic GmbHとして1989年に設立され、2017年にSpectrum Instrumentation GmbHに改名されました。最も一般的な業界標準(PCIe、LXI、PXIe)で500を超えるデジタイザおよびジェネレータ製品を作成するモジュール設計のパイオニアです。これら高性能のPCベースのテスト&メジャーメントデザインは、電子信号の取得・生成および解析に使用されます。同社はドイツのGrosshansdorfに本社を置き、幅広い販売ネットワークを通じて世界中に製品を販売し、設計エンジニアによる優れたサポートを提供しています。 Spectrum社の詳細については、www.spectrum-instrumentation.comを参照してください。