A/DボードADQ14
2GHz A/D & FPGA 搭載 USB接続 高速A/Dボックス (PXIe/PCIe/MTCA/USB Box/10GbE Box)
概要
ADQ14は、500MHz~2GHz 14bit のADコンバータとFPGAを搭載した USB接続 高速A/Dボックスです。
標準添付されているGUIソフト「ADCaptureLab」を使い、簡単に信号をキャプチャしたりFFTを行う事が出来ます。また、新しい計測・分析ソフト「Digitizer Studio」をサポートしていますので製品の機能評価を容易に行うことが可能です。FPGAはXilinxのKintex-7を搭載しており「FPGA Development Kit」を使いユーザプログラムが可能です。また、ソフトにはMatlab、LabVIEWなどのドライバも付属されています。Teledyne SP Devices社は複数のADコンバータでADサンプリングするインターリーブ技術「ADX」を使い高速ADサンプリングを行いますが、その際に発生するオフセットエラー、タイムスキュー、ゲインエラー等の課題を自社開発した補正技術(特許技術)を使いSFDRを最適化します。PXIe/PCIe/MTCA/USBボックス/10GbEボックスのタイプを用意しています。
MIMO、フェーズドアレイレーダ、ソノブイ、ソフトウェア無線機、周波数解析等のアプリケーションに最適です。
- 仕様
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A/Dコンバータ 2GHz, 14bit, 1ch / 1GHz, 14bit, 2ch / 500MHz, 14bit, 4ch 周波数帯域 1.2GHz(※モデルにより異なる) FPGA 1x Kintex-7 ドライバ Windows, Linux タイプ ボックス / PXIe / PCIe / µTCA - 特徴
- ▮1ch@2GSPS / 2ch@1GSPS / 4ch@0.5GSPSの14bit 高速A/Dボード
▮ ACカップルまたはDCカップル(ADQ14AC, ADQ14DC)を選択可能
▮ 6種類のフォームファクターを提供(USB, PXIe, PCIE, SSPCIE, MTCA, 10GBE)
▮ コスト効率の高いシステムレベルの設計が可能
▮ 高精度のマルチボード同期機能により大規模なマルチチャネル実装に最適
▮ ファームウェア開発キットを提供
▮ スタンドアロンパッケージは、ファームウェア開発不要で豊富なリアルタイム機能を利用可能
▮ APIとC/C++、MATLABなどのドライバーを含むソフトウェア開発キット(SDK)を付属
▮ 計測・解析 GUIソフトウェア『ADCaptureLab』を付属しており、簡単に使用可能
▮ WindowsとLinuxをサポート
- インターリーブ技術「ADX」(特許技術)について
- Teledyne SP Devices社独自のインターリーブ技術「ADX」は、複数のADCを並列に使用することによりサンプリングレートを上げる手法です。インターリーブプロセスでは、複数の並列ADCのそれぞれが異なるタイミングでサンプリングします。このようにして、全体のサンプリングレートが上がり、ADCの数によりサンプリングレートが乗算されます。
- インターリーブの課題は、最適な分解能を得るために個々のADCの特性の製造ばらつきを補正することです。標準的な14ビットADCのインターリーブを実現するには、補正後の変動が0.01%未満でなければなりません。さらに、これらの変動は温度と経年に依存するため、補正がさらに複雑になります。
- ADXは、ADC後のインターリーブ出力を後処理するためのデジタル信号処理技術です。ADXは、ミスマッチエラーの推定と、すべてのミスマッチエラーを抑制した信号の再構成の両方を備えています。独自技術により、特別なキャリブレーション信号やポストプロダクショントリミングを必要とせずに、ゲイン/オフセット/タイムスキューエラーのバックグラウンド推定を継続的に提供します。再構成ブロックは、最小限の遅延で信号を再作成します。
- DBS(デジタルベースラインスタビライザー)
- Digital Baseline Stabilizer (DBS) テクノロジは、時間領域アプリケーション用のすべてのファームウェアパッケージに組み込まれています。ベースラインの変動を高精度でリアルタイムに除去し、測定の中断やキャリブレーション信号を必要とせずにバックグラウンドで動作します。DBSは、不要な変動を除去してベースラインを安定させ、そのレベルをユーザー定義の目標値に調整します。これにより、最小のパルスを捕捉し、ダイナミックレンジを拡大し、パルス解析の精度を向上させることができます。
- 高性能PCをご用意しています
- A/DボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法 - ⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを検討
2.PCIeスロットの物理的レーン数 - ⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3) - ⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性 - ⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
- ADQ14のプレゼンテーション
- GPUへのP2Pストリーミング
- ハイテク技術立国スウェーデンのボードサプライヤ
- Teledyne SP Devices社は、業界をリードするデータ取得および信号発生器を設計・製造するハイテク技術立国スウェーデンのボードメーカーです。特許取得済みのキャリブレーションロジック、最新のA/Dコンバータ、FPGAテクノロジを利用して、比類のない高いサンプリングレートと分解能の組み合わせを実現しています。製品は、さまざまなアプリケーション固有の機能と組み込みのリアルタイム信号処理機能を備えています。これにより、お客様はパフォーマンスのボトルネックを克服し、市場投入までの時間を短縮し、幅広いアプリケーション分野でシステムレベルの利点を提供できます。Teledyne SP Devices社製品は、分析機器、リモートセンシング、科学機器、医療画像処理などさまざまな業界で採用されています。
Teledyne Technologies社の計測器部門の一部として、SP Devices社はその技術アクセス、エンジニアリングの卓越性、および重要なノウハウを拡大し、それによって高性能ボードおよびシステムレベルソリューションの世界をリードする長期的サプライヤーとしての地位を強化しています。
- 関連資料
- ▪ 新製品カタログ2020
ブロック図
スペック
▮アナログ入力 | |
入力帯域 | 最大1.2GHz |
入力レンジ | 1.9Vpp (AC), 0.5~1Vpp (DC) |
コネクタ | SMA |
▮A/Dコンバータ | |
チャンネル数 | 4ch |
分解能 | 14bit |
サンプリングレート | 2GSPS |
データメモリ | 128Mサンプル |
▮内部クロックリファレンス | |
周波数 | 10MHz |
精度 | ±3 ±1/year |
レベル | 0.5 ~ 3.3 Vpp |
インピーダンス (AC) | 50Ω |
インピーダンス (DC) | 10kΩ |
コネクタ | SMA |
▮クロックリファレンス出力 | |
周波数 | クロックリファレンス設定による |
レベル | 1.2 Vpp (50Ω load) |
インピーダンス (AC) | 50Ω |
インピーダンス (DC) | 10kΩ |
デューティ | 50%±5% |
コネクタ | SMA |
▮外部クロックソース | |
周波数 | 1GHz |
▮環境条件 | |
動作温度 | 0 ~ +45℃ |
保存温度 | -20 ~ +70℃ |
湿度 | 5 ~ 95% *結露なし |
▮OSサポート | |
Windows 7, Windows 8, Linux |