概要
ADQ7WBは、5GHz 12bit 2ch の ADコンバータ を搭載した広帯域の高速A/Dボードです。
アナログ入力は6.5GHzまでの帯域を取得する事ができますので、アンダーサンプリングの用途に使用することができます。4GBのオンボードメモリを搭載しており、5GB/secで連続ストリーミングが可能です。また、GPUを使用することで7GB/secのピア・ツー・ピア連続信号処理もできます。標準添付されているGUIソフト「ADCaptureLab」を使い、簡単にAD信号をキャプチャしたりFFTを行う事が出来ます。オンボードでFPGAを搭載しており「FPGA Development Kit」を使いユーザプログラムが可能です。また、ソフトにはMatlab、LabVIEWなどのドライバも付属されております。
レーダ、LiDAR、ソフトウェア無線機、衛星監視、周波数解析等のアプリケーションに最適です。
PCIe、PXIeの 2タイプを用意しております。(※写真はPCIeタイプです。)
- 仕様
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A/Dコンバータ 5GHz, 12bit, 2ch 周波数帯域 2.5GHz ドライバ Windows, Linux タイプ PCIe / PXIe - 特徴
- ▮ 広帯域6.5GHzのアナログ入力帯域幅を持つRF ADボード
▮ Teledyne SP Devices社独自の『ADX』テクノロジー(特許技術)を採用しSFDRを改善
▮ デュアルチャネルまたはシングルチャンネルとして使用可能
▮ 12bitの分解能と5 GSPSのADサンプリングレートを提供
▮ ファームウェアパッケージ(FW4DDC)は、FPGAファームウェア開発不要で利用可能
▮ FW4DDCパッケージには、複数のデジタルダウンコンバータ(DDC)、デシメーション、ノイズ低減またはチャネル等化のためのデジタルフィルタが含まれています
▮ オンボードのXilinx Kintex Ultrascale FPGAは、カスタムリアルタイムデジタル信号処理(DSP)に利用可能
▮ グラフィックス処理プロセッサ(GPU)へのピアツーピアデータストリーミングを最大7GByte/sの速度でサポート
▮ APIとC/C++、MATLABなどのドライバーを含むソフトウェア開発キット(SDK)を付属
▮ 計測・解析 GUIソフトウェア『ADCaptureLab』を付属しており、簡単に使用が可能
▮ WindowsとLinuxをサポート
- インターリーブ技術「ADX」(特許技術)について
- Teledyne SP Devices社独自のインターリーブ技術「ADX」は、複数のADCを並列に使用することによりサンプリングレートを上げる手法です。インターリーブプロセスでは、複数の並列ADCのそれぞれが異なるタイミングでサンプリングします。このようにして、全体のサンプリングレートが上がり、ADCの数によりサンプリングレートが乗算されます。
- インターリーブの課題は、最適な分解能を得るために個々のADCの特性の製造ばらつきを補正することです。標準的な14ビットADCのインターリーブを実現するには、補正後の変動が0.01%未満でなければなりません。さらに、これらの変動は温度と経年に依存するため、補正がさらに複雑になります。
- ADXは、ADC後のインターリーブ出力を後処理するためのデジタル信号処理技術です。ADXは、ミスマッチエラーの推定と、すべてのミスマッチエラーを抑制した信号の再構成の両方を備えています。独自技術により、特別なキャリブレーション信号やポストプロダクショントリミングを必要とせずに、ゲイン/オフセット/タイムスキューエラーのバックグラウンド推定を継続的に提供します。再構成ブロックは、最小限の遅延で信号を再作成します。
- 高性能PCをご用意しています
- A/DボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法 - ⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを検討
2.PCIeスロットの物理的レーン数 - ⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3) - ⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性 - ⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
- ハイテク技術立国スウェーデンのボードサプライヤ
- Teledyne SP Devices社は、業界をリードするデータ取得および信号発生器を設計・製造するハイテク技術立国スウェーデンのボードメーカーです。特許取得済みのキャリブレーションロジック、最新のA/Dコンバータ、FPGAテクノロジを利用して、比類のない高いサンプリングレートと分解能の組み合わせを実現しています。製品は、さまざまなアプリケーション固有の機能と組み込みのリアルタイム信号処理機能を備えています。これにより、お客様はパフォーマンスのボトルネックを克服し、市場投入までの時間を短縮し、幅広いアプリケーション分野でシステムレベルの利点を提供できます。Teledyne SP Devices社製品は、分析機器、リモートセンシング、科学機器、医療画像処理などさまざまな業界で採用されています。
Teledyne Technologies社の計測器部門の一部として、SP Devices社はその技術アクセス、エンジニアリングの卓越性、および重要なノウハウを拡大し、それによって高性能ボードおよびシステムレベルソリューションの世界をリードする長期的サプライヤーとしての地位を強化しています。
- アプリケーション
- AE03:CERNが宇宙の起源を探り、地球の未来を助ける
- 関連資料
- 新製品カタログ2020
ブロック図
スペック
▮アナログ入力 | |
カップリング | AC |
アナログ帯域 | 300KHz ~ 6.5GHz |
帯域幅 | 2.5GHz |
コネクタ | SMA |
▮A/Dコンバータ | |
チャンネル数 | 2ch |
分解能 | 12bit |
サンプリングレート | 5GSPS |
▮クロック | |
外部クロックリファレンス | 10MHz |
レベル | 0.5 ~ +3.3 Vpp |
インピーダンス | 50Ω |
コネクタ | SMA |
▮メモリ | |
タイプ | SDRAM |
サイズ | 4GB |
▮フォームファクタ | |
PCI Express Gen3, x8 PXI Express Gen3, x8 |
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▮環境条件 | |
動作温度 | 0 ~ +45℃ |
▮OS | |
Windows 7, Windows 8, Windows 10, Linux |