概要
M2p.6568-x4は、125MHz 16bit 4ch 又は 80MHz 16bit 8ch のDAコンバータを搭載した PCI Expressタイプの高速D/Aボードです。
標準で1GBのオンボードメモリを搭載しており、任意波形を高精度にDA変換しアナログ信号として出力する事が可能です。512 Mサンプルのオンボードメモリは、任意波形一時保存用としてまたはPCIeインターフェイスを介してデータを継続的にストリーミングするFIFOバッファとして使用できます。高分解能の16ビットDACは、14ビットを使用した信号発生器の4倍の分解能を提供します。数時間単位の長時間再生にはオプションレコーダ『SKY-DAQ』が用意されています。標準で添付されるGUIソフト『SBench 6』によりデータ生成が容易に行えます。
- 仕様
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D/Aコンバータ 125MHz, 16bit, 4ch 周波数帯域 70MHz ドライバ Windows, Linux タイプ PCIe - M2p.6500シリーズ共通機能
- ▮ M2p.6500シリーズではDAサンプリングスピード、出力チャネル数により8種類のモデルを用意(表をクリックで拡大)
- ▮ DA出力データ保存用オンボードメモリ:512MSample標準
▮ 全出力チャネルを同時サンプリング
▮ PLL内蔵により1Hz刻みの細かいサンプル速度設定が可能
▮ ±3Vまでのアナログ信号出力電圧レンジをサポート
▮ 外部入出力トリガ用コネクタを用意
▮ 外部クロック入出力用コネクタを用意
▮ 『FIFO mode』により1ボードあたり最大700MB/sでPCからプレイバック可能
▮ 『Multiple Replay』により短い周期での連続トリガによるサンプリングを実現
▮ 『Gate Replay』によりトリガゲートが開いている間のみサンプリングを実現
▮ 『Sequence mode』により動的に出力データの変更が可能
▮ データ出力、波形描画等の機能を持ったデータ再生GUIソフトウェア『SBench 6』を標準添付
▮ 対応OS:Windows, Linuxを標準サポート
▮ サードパーティドライバ:LabVIEW, MATLAB, LabWindows/CVI, IVI
- GPUダイレクト転送SDK (SCAPP) オプション
- SCAPPは、強力な信号とデータ処理を必要とするアプリケーションのため、GPGPUへのダイレクトデータ転送を可能にするSDKパッケージです。Spectrum製ADボードまたはDAボードとGPUカード間のダイレクトリンクが可能になり、ユーザはGPUの演算コア(最大5000)と大容量メモリ(最大24GB)の優れた処理能力を利用することができます。SCAPPはRDMA(Remote Direct Memory Access)プロセスを利用して、GPUカード間でPCI Express経由の高速データ転送を可能にします。
SCAPP SDKにはADボード/DAボードとGPUカード間の相互転送サンプル、フィルタリング、平均化、デマルチプレクス、データ変換、FFT等の基本機能のビルディングブロックを備えたCUDA並列処理サンプルが含まれています。全てのソフトウェアはC/C++に基づいており、通常のプログラミングスキルで簡単に実装・変更・拡張が可能です。OSはLinux対応。
- NVIDIA Jetsonをサポート
- NVIDIA Jetsonは、高性能並列処理のためのARM CPUとCUDAベースのGPUで構成されています。 JetsonにはPCIeカードをインストールできるPCIeスロットが1つあり、GPUの高速並列処理により、Spectrum製品で取得および生成できる大量のデータを処理するための完全なプラットフォームになります。SpectrumのSCAPP(Spectrum’s CUDA Access Parallel Processing)により、NVIDIA Jetsonの演算能力を最大限に活用できます。
- NVIDIA Claraをサポート
- NVIDIA Clara AGX開発者キットは、ソフトウェア定義のAI対応のリアルタイムのポイントオブケア医療機器を開発するための使いやすいプラットフォームを提供します。NVIDIA Jetson AGX Xavier™組み込みArmシステムオンチップ(SoC)の柔軟性、NVIDIA RTX™6000 GPUのパフォーマンス、およびNVIDIA ConnectX SmartNIC、ClaraAGX。このキットには、フルスタックのGPUアクセラレーションライブラリ、SDK、リファレンスアプリケーションが含まれています。
NVIDIA ClaraシステムにSpectrum I/Oカードを追加することで、センサー信号を取得、生成、保存、および処理することができます。I/Oカード、プロセッサ、GPU間でデータをストリーミングできます。実際、GPUの高速並列処理機能により、Spectrum製品によって取得および生成できる大量のデータを処理するための完璧なプラットフォームになります。Spectrum社はすでにSCAPP(Spectrumの並列処理用CUDAアクセス)を提供しており、GPUベースのデータ処理を最速のストリーミングレートでも簡単に実現することができます。
- Star-Hub 同期オプション
- Star-Hubは、1つのシステムで最大16枚のボードの位相安定同期を可能にする追加モジュールです。ボードの数に関係なく全てのチャネルを同期することができます。 Star-Hubは、接続された全てのボードに同じクロックとトリガーを分配します。同期されたボードはすべて同じサンプリングレートで実行されます。 システム全体のトリガーソースとして、1つまたは複数のボードを使用できます。 全てのトリガーソースと論理ORに組み合わせて、全チャネルを同時にトリガーソースに設定することもできます。
- 高性能PCをご用意しています
- D/AボードをPCにインストールする場合、以下の事を検討する必要があります。
1.インストールスロットの物理的寸法 - ⇒ボードの奥行・高さ、隣接スロットの干渉などを検討
2.PCIeスロットの物理的レーン数 - ⇒ボードとM/Bのレーン数(x1/x4/x8/x16)を物理的・電気的に検討
3.PCIeスロットの電気的互換性(Gen1/2/3) - ⇒ボードとM/Bのパフォーマンス(Gen1/2/3)適合性を検討
4.OSとの互換性 - ⇒Windows 7/8/10, Linux, 32bit/64bitドライバとの適合性を検討
これらの検討事項を考慮した最適なPCをご用意いたします。
ラックマウントタイプやデスクトップタイプ、CPUの性能や数、メモリの容量などお客様のご要望に合わせてビルドアップいたします。また、オプションで高速RAIDドライブを追加することも可能ですので長時間の記録が必要なアプリケーションに最適です。
- MADE IN GERMANY -信頼のドイツ製-
- 1989年にドイツGrosshansdorfで設立されたSpectrum Instrumentation社は、信号取得および信号生成用の超高速で高分解能の計測用ボードシステム製品を開発および製造しているデータアクイジションのリーディングメーカーです。PCカード(PCIe/PXIe)又はスタンドアロンイーサネットユニット(LXI)として利用可能な 200種類を超えるさまざまなデジタイザおよび任意波形発生器(AWG)を提供する独自のモジュラーコンセプトを採用しています。この幅広い製品ラインナップにより、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供することができます。
Spectrum社のユーザは、国際的な製造企業だけでなく主要な大学や研究機関も含まれます。例えば、Spectrum社の製品はCERN(欧州原子核研究機構)の粒子加速器や量子研究で使用されており、これは製品が非常に低ノイズで正確であるため、個々の原子の誘導にも使用できるためです。国際的なサービスと販売ネットワークで、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アメリカなどすでに39か国以上のお客様にご利用いただいています。
- アプリケーション
- AE04:量子研究に十分な精度の任意波形発生器
AE58:単一原子の移動に使用されるAWGカード
AE68:マルチチャネル計測システムの簡単な作成
AE74:マルチチャネル&多機能計測システムのテスト
AE91:量子研究のためのダイレクトデジタルシンセサイザ
AE92:DDSファームウェアオプションで量子コンピュータの開発を加速
- 関連資料
- ▪ SPECTRUM社 AD/DA/DIO タイムスタンプ機能概要
▪ SPECTRUM社 DAボード データ出力概要
▪ SCAPP機能 A/D, D/A, DIOボード用 GPUボードへのダイレクトデータ転送処理
- M2p.65xxシリーズのご紹介
- SPECTRUM製品ラインナップのご案内
- 1989年に設立されたSpectrum Instrumentation社は、モジュラー設計技術を使用して、業界をリードするPCカード(PCIeおよびPXIe)およびスタンドアロンイーサネットユニット(LXI)として200製品を超えるデジタイザーおよびジェネレーター製品を設計・製造しています。
Spectrum Instrumentation社は、30年以上にわたり世界中のお客様に高度な製品を提供し、その信頼性において高い評価を得ています。
ブロック図
スペック
D/Aサンプリングレート | 125MS/s (4ch) , 80MS/s (8ch) |
出力チャンネル数 | 4ch / 8ch |
出力コネクタ | SMB male |
分解能 | 16bit |
サンプリング | 同時サンプリング (全チャンネル) |
出力レンジ | ±1mV ~ ±3V (50Ω), ±2mV ~ ±6V (1MΩ) |
インピーダンス | 50Ω / 1MΩ |
オンボードメモリ | 512MSample (標準) |
トリガモード | External, Software, Pulse, Re-Arm, Or/And, Delay |
クロック | オンボード, 外部クロック |
複数ボード同期 | 最大16枚 (*Star-Hubオプション利用時) |
ホストインタフェース | PCIe: x4 Gen1 |
動作温度 | 0 ~ +50℃ |
保存温度 | -10 ~ +70℃ |
湿度 | 10 ~ 90% |
フォームファクタ | PCI Express |