- 1.データレコーダとは?
- データレコーダというと旧来のテープカートリッジを使用したテープレコーダを想像する方も多いと思います。または、データロガーの様な温度、湿度、振動、音などを長期間記録するものを想像するかもしれません。当社で販売しているデータレコーダは、ソリッドステートドライブ(SSD)を複数台使用して数百MB/s~数GB/sのデータレートで高速にリアルタイム記録するものを指します。
- 2.用途は?
- データレコーダの用途は、一般的にレーダやカメラ画像の記録、または次世代無線通信の解析などに利用されます。
- 3.容量について
- データレコーダは高速に生データを記録するため、搭載する容量も必然的に大容量となります。例えば、1GB/sで10分間のデータを記録することを想定した場合、1GB x 60秒 x 10分 = 600GB となり、600GBの容量が必要です。これを10回繰り返した場合、6TBの容量となり100分間で6TBの容量が消費されます。これは使用する用途にも依りますが、16TB、32TB、64TB、128TBなどのストレージ容量を搭載するのが一般的です。
- 4.入力インタフェースは?
- データレコーダへの入力は、1.アナログ入力(高速A/Dコンバータでデジタル変換します)、2.デジタル入力(Aurora, LVDS, SerialFPDPなど高速の標準インタフェースを選択します)、又は、高周波のRF信号を入力できるものもあります。この場合はRFダウンコンバータを搭載したタイプで、IF帯域に変換して記録を行います。
- 5.圧縮していますか?
- データレコータに記録するデータは基本的に非圧縮です。つまり、入力された生データをそのまま記録することを前提としています。但し、ご希望があれば圧縮オプションを実装することも可能です。
- 6.プレイバック(再生)はできる?
- アナログ入力の場合、D/Aコンバータを使用してアナログ信号として出力します。周波数帯域によっては再生できない場合もありますのでお問い合わせください。デジタル入力の場合は、入力ポートから出力するのが一般的です。
- 7.記録メディアは取り外しできる?
- SSD記録メディアはカートリッジタイプのものがあり、取り外し出来ます。また、サーバータイプの筐体やデスクトップタイプについてもリムーバブルできるものを採用しています。
- 8.筐体に関して
- サーバークラスの19インチラックマウントタイプが標準的ですが、小型デスクトップタイプや持ち運びが可能なポータブルタイプも選択できます。お客様の使用環境に合ったものを選ぶことができます。
- 9.耐環境性
- ラックマウントタイプやデスクトップタイプは室温環境にて利用することを想定していますので動作温度:0~50℃が標準的です。航空機や艦船への搭載が必要な場合はミリタリグレード(-40~+70℃)に対応したデータレコーダを利用します。振動や衝撃にも対応していますので詳細はお問い合わせください。