プラズマ・核融合・加速器 多ch データ収集・計測装置SKY-DAQ-1M-32-AD
86mm 1U ボックスタイプ 1MHz 16bit 32ch A/D搭載 多chデータ収集・計測装置
概要
SKY-DAQ-1M-32-ADは、32チャンネルのA/D (1MHz, 16bit)を搭載した多チャンネルデータ収集・計測装置です。
幅86mmの小型筐体に32chのA/Dコンバータを搭載し、アナログ信号を取得(同時サンプリング)することができます。ホストPCとEthernetで接続し制御することができます。また、更に多チャンネルを取得したい場合はユニット間をHDMI同期ケーブルで接続する事でスケーラブルに拡張することができます。
ホストOSは、Windows, Linuxに対応しており、Pythonのサンプルコードを提供しています。
- 仕様
-
A/Dコンバータ 1MHz, 16bit, 32ch ドライバ Windows, Linux タイプ ボックス - 特徴
- ▮ 小型のボックスに 32ch A/Dモジュール搭載
▮ 1MHzサンプリング, 16bit分解能
▮ 全チャンネル同時サンプリング
▮ 複数ボックスの同期をサポート
▮ CLK, TRG入力サポート
▮ Ethernet 経由で ホストPC から制御可能
▮ White Rabbit サポート:CERN による高精度光ネットワークタイミング
(IEEE1588 Precision Time Protocol の拡張版)
▮ 12VDC 電源
▮ 動作温度:0℃ ~ +50℃
▮ ホストOS:Windows, Linuxサポート
▮ 開発環境:Pythonサポート
- ソフトウェア開発環境
- ▮ ホスト側PCで動作するPythonのサンプルコードを用意
▮ Matplotのサンプルも付属のため、Python + Matplotを用いて波形確認が可能
▮ CSS (Control System Studio) 環境で開発したGUIが付属され、取得したアナログ信号の確認が可能
▮ C言語ベースのデータ取得サンプルコードを用意
▮ LabVIEW(サンプルプログラムの提供のみ、技術サポートは提供していません)
▮ 「EPICS」サポート
▮ White Rabbit endpointサポート:CERNによる高精度光ネットワークタイミング(IEEE1588 Precision Time Protocolの拡張版)
- White Rabbitとは
- White Rabbitは、制御システムとデータ収集システムの新しいテクノロジーを開発するための複数の研究所・企業による多国籍のプロジェクトです。このプロジェクトは、CERN(欧州原子核研究機構)の制御およびタイミングシステムを刷新するためにスタートしました。
White RabbitはVLAN(IEEE 802.1Q)を備えたブリッジローカルエリアネットワークであり、イーサネット(IEEE 802.3)を使用してスイッチとノードを相互接続し、Precision Time Protocol(PTP、IEEE 1588-2008)を使用してそれらを同期します。White Rabbitは、Precision Time Protocol(PTP、IEEE 1588-2008)を拡張することで高精度の同期(サブナノ秒精度)を実現しています。また、このネットワークは数千のノードを接続可能で、各ネットワークノード間の距離は標準で10kmに対応します。
White Rabbitはハードウェア及びソフトウェアをオープンソースとして公開しています。
D-TACQ社はWhite Rabbitのハードウェアベンダとして登録されています。
- マルチチャンネルデータ収集システムのプロバイダ
- D-TACQ社は、1999年に英国スコットランドで設立されたマルチチャンネルデータ収集システム製品のプレミアサプライヤです。
高品質の同時サンプリングデジタイザを専門としており、多チャンネル、大容量のキャプチャメモリ、およびオープンスタンダードインターフェイスを備えたシステム製品を供給しています。特に、プラズマ核融合研究の診断アプリケーションに提供することをフォーカスしており、高速診断実験用に数百チャネルのシステムを世界中の研究施設に提供してきました。そこでは、D-TACQ社製品の高いチャネル密度、同時キャプチャ機能、オープンソースソフトウェアプラットフォーム、および費用対効果が高く評価されています。プラズマ核融合診断は、D‑TACQ社にとって依然として主要な市場であり、プラズマ制御や研究、試験、測定における他の多くの市場分野で新しい市場領域を切り開いています。
- 世界中の最先端研究機関で採用されています
- D‑TACQ社の製品は、世界中の最先端研究機関、核融合や原子力、高エネルギー関連施設で採用されています。
D-TACQ社は設立当初からプラズマ核融合の研究に関与し、ポイントカメラ断層撮影イメージング、ラングミュアプローブアレイ、RF実験などの診断アプリケーションに多チャンネルのデータ収集システムを数多く納入しています。その他の科学実験アプリケーションには、電源監視、ジャイロトロン調整、レーザーフラッシュランプ状態モニターなどがあります。
また、その他アプリケーションとしてパッシブソナーアレイ、HFDRレーダーアレイ、地震アプリケーション、風洞圧力モデル、エンジンテスト、半導体ATEなど多数のアプリケーションで利用されています。
- アプリケーション
- AE13:EPICSとMDSplusを使用した機械制御とデータ収集
- 関連資料
- ▪ 新製品カタログ2021
▪ 新製品カタログ2022
▪ 新製品カタログ2023
ブロック図
スペック
▮アナログ入力 | |
カップリング | DC, 差動 |
入力インピーダンス | 1MΩ |
入力レンジ | ±10V |
入力コネクタ | 68pin VHDCI |
▮A/D | |
チャンネル数 | 32ch |
サンプリング | 1MHz |
分解能 | 16bit |
▮ホストインタフェース | |
制御 | LAN |
▮環境条件 | |
動作温度 | 0 ~ +50℃ |
保存温度 | -10 ~ +80℃ |
▮サイズ | |
86 x 41.5 x 227 mm | |
▮OS | |
Windows, Linux | |
▮電源 | |
+12VDC |