当社で取り扱っている各種ボード製品に関連する技術情報ライブラリです。
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無線通信
無線通信用語について解説
SDR
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▮ Software Defined Radioの略称で、一般的に「ソフトウェア無線」と呼ばれている
▮ 共通のハードウェアを利用して、ソフトウェアの変更により様々な通信方式に対応できる技術のこと
▮ 携帯電話や携帯端末などに利用され、複数の変復調方式に対応することで様々なエリアで利用できる
▮ 現在はプログラマブルなFPGAを利用して信号処理を実装するのが一般的
MIMO
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▮ Multiple Input Multiple Outputの略で、複数のアンテナを利用して送受信を行う通信技術
▮ アンテナを複数本使用し異なる通信を同時に行うことでスループットを改善する
▮ 現在は無線LANにもこの技術が利用されている
OFDM
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▮ Orthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、日本語にすると直交周波数分割多重方式というデジタル変調方式のひとつ
▮ 複数の直交するサブキャリア(搬送波)にデータを乗せて伝送するが、それらは互いに干渉せずFFTを使って分離できる
▮ 携帯電話や地デジ、WIFIなどに広く応用されている
DDC
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▮ Digital Down Converterの略で、デジタル信号処理により高周波数の信号をベースバンドに周波数変換する技術
▮ 入力信号をIとQに直交変換してCIC又はFIRなど複数のフィルタを経由してデシメーション(間引き)によりダウンサンプルする
▮ 現在はFPGAが大規模・高速化しているためFPGA内に実装するのが一般的
DUC
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▮ Digital Up Converterの略で、デジタル信号処理によりベースバンドの信号を高周波に周波数変換する技術(DDCの逆)
▮ I/Q複素ベースバンドをFIRフィルタ等複数のフィルタを経由してインターポレーション(補間)によりアップサンプルする
▮ 現在はD/Aコンバータに内蔵されているものが多い
LTE
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▮ Long Term Evolutionの略、携帯電話の3Gから4Gへの過渡期に生まれた規格で一般的に3.9Gと呼ばれる
▮ データ通信速度は最大150Mbpsの高速通信であり、3G回線速度の約15倍の速さを実現
▮ 周波数帯域は3Gと同じ周波数を使用し、帯域幅は1.4、3、5、10、15、20MHzを選択して使用する
▮ 連続した帯域が確保できない場合は、キャリア・アグリゲーションにより帯域を束ねて下りの速度を上げることが可能
5G
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▮ 5th Generationを略したもので、第5世代の移動通信システムのこと
▮ 国際電気通信連合 (ITU) が定めた標準仕様「IMT-2020」を満足する無線通信システム
▮ 高速大容量 (eMBB:Enhanced Mobile Broadband) 、低遅延 (URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communications) 、多数同時接続 (mMTC:Massive Machine Type Communications) の3つを定義
▮ 通信速度は最大20Gbpsとなり、4Gの20倍とされている
▮ スマートフォンやエンターテイメントの分野に限らず、IoTや防災など様々な分野での利用が期待される