当社で取り扱っている各種ボード製品に関連する技術情報ライブラリです。
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OpenVPX関連
OpenVPXの関連用語について解説
VPX
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▮ 旧来のVMEバスの低速パラレルバスから高速シリアルスイッチファブリックを導入した組込みボードの規格
▮ ANSI/VITA 46として規格化されている
▮ フォームファクタはVMEの規格を継承しており、6Uと3Uのユーロカードタイプ
▮ バックプレーンで高速にデータ転送するため、ピン接続を廃止し堅牢で高密度のマルチギガコネクタを採用している
▮ ボード間でポイントツーポイントのシリアル接続を行うため、スイッチカードを利用する
▮ 拡張メザニンカードはXMC (VITA 42) をサポートし、高速のI/Oボード(A/D, D/A, 高速シリアル等)を搭載可能
VPX-REDI
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▮ VPX規格を拡張し、さらに厳しい環境に対応するための冷却方法を定義した規格
▮ REDIは(Ruggedized Enhanced Design Implementation) の略で、ANSI/VITA 48として規格化されている
▮ 強制空冷(VITA 48.1)、コンダクションクール(VITA 48.2)、液体冷却(VITA 48.3)、エアフロースルー(VITA 48.5)がそれぞれドット仕様として定義されている
▮ フィールドサービスの新しい要件を満たすため、ボードの両面(表・裏)にESD保護メタルカバーを定義
OpenVPX
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▮ VPX規格の相互運用性を考慮したシステムレベルの規格
▮ ANSI/VITA 65として規格化されている
▮ バックプレーンとモジュール間、モジュールとシャーシ間、シャーシとバックプレーン間のインタフェースを厳密に定義
▮ シリアルデータ通信に使用するさまざまなサイズのパイプ(Thin Pipe, Fat Pipe等)を定義
▮ バックプレーン、スロット、シャーシ、モジュールの4つのプロファイルを定義
▮ ユーティリティ、マネジメント、コントロール、データ、エクスパンションの5つの通信用プレーンを定義
PIPE
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▮ バックプレーンを介したデータ転送の為に各ボード間のチャネルを相互接続する差動ペアの通信路のこと
▮ プロトコルに関係なく、差動ペアのグループ(束)のみを定義する
▮ シリアルバスのため、シングルレーン(x1)は2つの差動ペアで構成される
▮ Ultra Thin Pipe (x1)からOctal Fat Pipe (x32)まで8種類のパイプが定義されている
PLANE
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▮ パイプを介して運ばれる様々な種類のトラフィックを分類したもの
▮ 以下5種類のプレーンを定義している
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① 拡張プレーン:特定の2つのモジュール間でのデータ共有を意図したデータ転送機構
② データプレーン:ピアツーピアの高スループットデータ転送経路
③ コントロールプレーン:トラフィックを制御する為のシステムレベルの通信経路
④ マネジメントプレーン:ヘルスモニタリング、インベントリ管理、イベントログ、故障検出などを行う
⑤ ユーティリティプレーン:電源、クロック、リセット信号などの接続
PROFILE
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▮ システム内の相互接続を可能にするため、各アイテムの属性を定義したもの
▮ プロファイルは以下4種類が定義されている
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① スロットプロファイル:スロットのバックプレーンコネクタへのポート物理マッピングを定義
② バックプレーンプロファイル:バックプレーンの物理的仕様を定義
③ モジュールプロファイル:スロットプロファイルと対になるものでプロトコルを定義
④ スタンダード・ディベロップメント・シャーシプロファイル:システム開発及びテスト用のシャーシ仕様を定義
MiltGig RT-2
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▮ 高速・高密度のギガビットシリアルファブリックコネクタ
▮ TE connectivity社やAmphenol社などが供給している
▮ 最大6.25Gbpsの信号レートをサポート
トポロジー
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▮ ネットワーク用語で接続形態のこと
▮ VPXの場合バックプレーン上のプラグインモジュールの接続形態を指す
▮ スタートポロジー、メッシュトポロジー、デイジーチェーン、リングなどが定義されている
VITA 66
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▮ 光ファイバ相互接続をVPXバックプレーン上で利用できるようにするための規格
▮ コネクタは、VITA 66.1(MT)、VITA 66.2 (ARINC 801)、VITA 66.3 (Expanded Beam)、VITA 66.4 (Half Width MT) の4種類が定義されている
VITA 67
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▮ 同軸RF/アナログ信号接続をVPXバックプレーン上で利用できるようにするための規格
▮ コネクタはVPXのP2からP6の位置にある差動マルチギガコネクタの代わりに高周波同軸コネクタを使用
▮ コネクタ数は、VITA 67.1(4ポート)、VITA 67.2(8ポート)、VITA 67.3(10ポート、14ポート)等を定義している
SOSA
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▮ Sensor Open Systems Architectureの略で、空軍・海軍・陸軍・国防総省(DoD)、政府研究機関等の技術開発に於けるC4ISRサブシステムの価格、性能、再構成機能、H/W・S/W・F/Wの再利用を可能にするための技術標準
▮ 空軍のOMS(Open Mission Systems)、海軍のHOST(Hardware Open Systems Technology)、陸軍のCMOSS(C4ISR and EW Modular Open Systems Suite)を統合したもの
▮ フォームファクタはVPXを採用している
SpaceVPX
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▮ OpenVPXに基づいた宇宙アプリケーション向けのオープンスタンダード規格
▮ ANSI/VITA 78として規格化されている
▮ 相互運用性に加えて、宇宙アプリケーションの耐障害性(フォールトトレランス)を考慮したもの
▮ コントロールプレーンにEthernetの代わりにSpaceWireの使用を定義(SpaceWireは、宇宙船用の高速ネットワーク規格)
▮ データプレーン、コントロールプレーンを二重化しクロスストラップを採用
▮ 電源を二重化し冗長構成とする